鳩山元総務相、自民党を離党 新党に意欲「強力な野党を」

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   自民党の鳩山邦夫元総務相が2010年3月15日、離党届を提出した。その後の記者会見で「強力な野党としてやっていきたい」と新党結成への意気込みを語った。

   鳩山元総務相は、離党届提出後の夕方の会見で、離党の理由について、

「一言で言うと西郷(隆盛)さんに『いさぎよかな』と言われるような行動をしたい。ばらまきや夫婦別姓など社会主義的な色彩が強く、この国が滅びの道に入っていくという最悪の事態になっている。日本の社会主義化を防ぎたいが、自民党だけの力ではできないので、新しいものを作って、強力な野党としてやっていくのが良いのではないかと判断した」

と語った。新党結成の時期については、大型連休前の4月末を目指す考えを改めて強調した。

首相も小沢幹事長も「連携ない」

   邦夫氏は14日に出演したフジテレビの番組でも「新党旗揚げの覚悟はできている」と話していた。また自らを薩長連合を成功させた幕末の英雄、坂本龍馬に例えて、「与謝野(馨元財務相)さん、舛添(要一前厚生労働相)さんらが一緒にやれるよう、私は坂本龍馬をやりたい」と語った。15日夕の会見でも、「坂本龍馬のような役割をしたい」と繰り返した。

   また、邦夫氏は「本当は兄貴ひとりを引っこ抜いて新党に加えたいぐらいだ」と15日午前に記者団に話していた。一方、鳩山由紀夫首相は同日、「弟は弟ですから。自民党の中の話でもあるので、他党のことで私がどうのこうの申し上げるものはありません。連携するつもりもありません」と首相公邸前で記者団に答えた。

   民主党の小沢一郎幹事長も同じ日、「共同して何かをするという考えは全く持っていない」と党本部での記者会見で述べ、両氏とも連携の可能性を否定した。

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