独身のアラサー、アラフォー女性が結婚相手に求めるものは――。かつてのような高学歴、高収入、高身長といった「高望み条件」は姿を消し、相手の価値観や相性、安定収入を求める傾向がある。専門家は「パートナーとの理想の関係は『友だち型』。共同意識を強く求めています」と話す。
アクサ生命保険は2010年3月15日、アラサー(25歳~34歳)、アラフォー(35歳~44歳)女性600人を対象に実施した「オトナの女のリスク実態調査」の結果を発表した。それによると、彼女たちを不安にさせる5大要素は「収入減、失業(56.2%)」「老後の生活(51.8%)」「親の死亡・介護(49.2%)」「健康面の変化・衰え(48.5%)」「結婚できるかどうか(47.3%)」だった。
結婚相手の理想年収は現実とほぼ同じ額
アラサー女性に限って見ると、不安の第一位にあげているのが結婚で、最大の関心事だ。
ほかの調査でも同じで、結婚相談所オーネットが2009年10月に発表した調査によると、結婚の意思は3年前に比べて微増ながらも高まっている。
では、独身女性が結婚相手に求めるのはどんな人なのか。アクサ生保の調査によると、▽第1位「価値観が合う(61.8%)」▽第2位「金銭感覚が一致している(27.0%)」▽第3位「雇用が安定している(26.3%)」という結果になった。だが反対に、かつてもてはやされた「三高」は、▽第9位「収入がいい(12.3%)」▽第19位「学歴が高い(1.7%)」▽第20位「身長が高い(1.5%)」といった具合で、いずれも関心が低い。
たとえば収入。結婚相手の理想の年収では、平均552.2万円という結果だ。これは、サラリーマン男性の平均年収533万円(国税庁調べ)とほぼ同じ額。他方、本当に愛する相手であれば年収270.5万円でよいという声も。どうやら552.2万円-270.5万円=281.7万円が「本当の愛の値段」とも言えそうだ。「結婚で莫大な資産を得る」か「理想な結婚をする」の選択では、前者が33.5%だったのに対し、後者が66.5%いた。