割引情報のまとめサイト「twi割」登場
こうした中で、ツイッター上の割引情報のまとめサイト「twi割」が2010年2月に開設された。店舗経営者が割引情報をつぶやく際、「#twiwari」を入れて発信すると、「twi割」内に一覧掲載される仕組みだ。無料会員登録をすれば、住所や電話番号、地図といった店舗情報の表示を追加できる。
ある飲食店の場合、ツイッタークーポン指定ページを提示すると、生ビール一杯のサービスが受けられる。別の居酒屋では「『ツイ割見た!』で生ビール390円、自家製無添加チャンジャを50%offの340円」と書かれている。
サイトを運営する「ザクラ」の代表・鈴木研二さんは「サイトが開設されて1か月経ちますが、およそ800社が登録しています。多くは飲食店ですが、マッサージ店や接骨院、クリーニング店などもあります。個人事業主の方が積極的に利用しています。景気の悪さともあいまって、割引とツイッターには親和性があるのかもしれません」と話す。
新書「Twitter革命」の著者で、KandaNewsNetwork代表・神田敏晶さんによると、こうした手法はアメリカではすでに2009年春頃から始まったが、日本では2010年年明けとともに広まりはじめたようだ、と指摘する。ちょうど同時期にメディアがこぞってツイッターを取り上げ、一般にもより認知されはじめた。
ツイッターを利用した割引情報については、次のように指摘する。
「工夫次第では販促の手段がさらに広がりそうです。ツイッターは速報性があるので、たとえば、これから1時間後に割引がはじまるとか、雨が降ってきたので割引くといった変則的なやり方も可能でしょう。携帯電話に搭載された位置情報といった機能との組み合わせも面白いと思います。日本語の140文字はけっこうメッセージを詰め込めます。長文になりがちなメルマガに代わる可能性もありそうです」