みんなの党支持率急上昇 「小さな政府」明確だから
渡辺喜美・みんなの党代表インタビュー(上)

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「自民党は官僚依存、民主党は組合依存」

――09年8月の結党宣言のキーワードは「脱官僚」や「地域主権」で、民主党と似ているなという印象でしたが……

渡辺 自民党は「官僚依存」で、民主党は「組合依存」。その官僚と組合は裏でつながっていて、なれあいの関係にある。したがって民主党が政権をとっても、(2月19日に閣議決定された)公務員制度改革案に典型的にあらわれているように自民党時代よりも腰がひけている。我々は徹底した改革を進める立場ですから、民主党の「偽装改革」ぶりがすぐ目についてしまうわけですよ。
   我々も「脱官僚」「地域主権」と言ってきましたが、民主党が政権をとってみたら改革は不徹底。これはただ単に時間がないからというのではなくて、構造的なしがらみが邪魔をしているということが徐々に明らかになってきたと思いますね。

――しがらみというのは「組合依存」が一番大きい?

渡辺 そうですね。たとえば、官僚と組合の既得権益を維持している役所があります。それは人事院ですが、今度の改革プランにはそこに全くメスが入っていません。公務員の給与は民間に比べてはるかに特権的な優遇がされていますが、公務員には身分保障があり、労働基本権の制限の代わりに人事院が勧告を出して給料を守っている。こういうところに民主党はメスを入れようとしていない。まさに官僚と組合のなれあいを補強する政権になってしまった。

――みんなの党の支持層はどうでしょうか。イメージ的には、都会で働いている、比較的若いサラリーマンが強く支持しているのかなと思えますが?

渡辺 そういう経済の最前線にいる人たちのほか、子育て中のお母さんや年金生活者もいて、老若男女、多種多様だと思います。ただ、最前線にいる、比較的若い世代の人たちは、ほかの世代よりも支持が多い傾向があるかもしれませんね。

――インターネットのブログやコメントを見ていると、ネットユーザーの支持もかなりあるように見えます。

渡辺 ネットの世論調査では支持が高く出る傾向があると思いますね。新聞社がやっているような固定電話の調査と違ってサンプル数も多いし、ストレートに答えが返ってくる。結局、ネットの調査のほうがより真実に近いような気がします。あるいは、先を見ているという「先行指標」としての価値があるような気がしますね。
   固定電話の世論調査だと、選択肢がみんなの党にたどりつくまで9番目ぐらいですから。民主党、自民党、公明党、共産党、社民党・・・改革クラブとかきて、みんなの党の名前が出てくるのは最後ですから。嫌になっちゃいますよね(笑)。そういう意味では、(選択肢を一覧で見せられる)ネット調査のほうが真実に近い数字が出るんじゃないですかね。
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