「向こうに子どもが50人いた」もOK?
「児童手当(の支給の可否)を判断するために、住民票とか健康保険証とかを翻訳して持ってきてもらっている。でも、『日本語に翻訳しているのは誰だ?』って話なんですよね」
と、偽造のリスクを指摘。その上で、組織的に、外国人から大量の申請が寄せられる可能性にも言及した。
「シンジゲートなどができて『いい加減な書類で通っちゃうんだ』となる。市町村がこれ(申請書類を)見ますから、(偽造かどうか)わからないんですよ。国みたいに全部チェックできない。外国人労働者が沢山いる地域もある。いっぺんに来たらパニックになる」
その上で、裕福な外国人が多額の手当をもらう可能性についても述べた。
「アラブの王様あたりのお子さんあたりが、こちらで知的労働して数千万かせいで『向こうに子どもが50人いた』ってなると、50人が(支給の)対象になるんですよね?」
これに対して、長妻昭厚労相は、「支給要件をきちんと確認するように、地方自治体に通知を出すことを考えている」などと述べるだけで、実質的な答弁はできないに等しい状態になってしまった。なお、質問した田村議員は、「『色々なお金持ち』という意味で申し上げた」と、「アラブの王様」という表現を撤回している。
この状況に対して、野党からは「留学生の母国が一夫多妻の国で、奥さんや子どもが沢山いたらどうするのか」「脱北者が北朝鮮に残してきた子どもは?」と疑問の声が相次いでおり、失笑の声も漏れている。