09年7月に日本向け新サービスを再スタート
今回、「ライブドア」の売却が浮上したのは、ライブドア事件の訴訟が一段落したためと見られている。フジ・メディア・ホールディングス(旧フジテレビジョン) がLDHに対し、約345億円の損害賠償を求めた訴訟は09年1月22日にLDHがフジ側に約310億円を支払うことで和解が成立。09年12月25日にはLDHと元代表取締役社長・堀江貴文氏ら7人の和解が成立。 堀江元社長は保有していた株式など計208億7000万円をLDHに譲渡することが決まっている。
「ライブドア」の売却先最有力と見られているのが韓国のNHN。同社は1兆円の時価総額を持つといわれる総合ネット企業。00年に日本に進出したが、アクセスが伸びず05年に撤退。09年7月に日本向けの新サービスを追加し再スタートした。調査会社ネットレイティングスによれば、検索サイトの訪問者数が09年12月で134万人となり、順調にアクセスを伸ばしているという。ライブドアがここに加われば、日本でも有数のネット企業が誕生することになる。