山形県の荘内銀行と秋田県の北都銀行を傘下にもつフィデアホールディングスが、改正金融機能強化法に基づく公的資金の資本注入を金融庁に申請したことが、2010年3月10日にわかった。
フィデアHDは約100億円を申請。受け入れる公的資金は北都銀行の資本に全額注入する。北都銀行の自己資本比率は2009年9月末時点で、国内基準の4%を上回る8.33%を維持しているが、資本注入によって10%を超える。公的資金を活用して財務体質を強化し、中小企業向け融資を拡大する。金融庁は3月中に資本注入を実施する見通し。
また、一部で「申請」が報じられた宮崎太陽銀行は、「検討中」(経営企画部)としている。同行の09年9月末時点の自己資本比率は7.26%で、同年3月末と比べて0.21ポイント低下していた。