エスビー食品がおかず感覚で使えるのを売りにしたラー油を売り出す。すでに発売されている桃屋の商品が爆発的に売れており、エスビーの参入で今後市場競争が一気に激化しそうだ。
エスビー食品は2010年3月23日、「ぶっかけ!おかずラー油チョイ辛」を発売する。フライドガーリックなどの具材と、控えめにした辛さが特徴で、幅広い料理に使える「万能調味料的」なラー油だという。
年間売上高3億5000万円目指す
具材入りのラー油に関しては、09年夏に桃屋が「辛そうで辛くない少し辛いラー油」という商品を発売している。従来のラー油とは違い、フライドガーリックやフライドオニオンなどが入っており、コンセプトは「食べられるラー油」。発売して数ヶ月でラー油市場1位を獲得した。現在も爆発的人気が続き、全国で品薄状態が続いている。
今回発売されるヱスビーの「おかずラー油」もそうしたラー油人気を受けたもので、同社の広報担当者は
「具材入りのラー油は04年ごろから出していたのですが、ここ最近の内食志向で再び需要が高まり、流通側からも弊社への期待があったので、今回新たに発売することになりました」
と語る。
値段は桃屋のラー油が110グラム400円前後で売られているのに対し、エスビーのラー油は同量で希望小売価格330円。アーモンドが入っているのが特色で、年間売上高3億5000万円を目指す。
「ご自宅で料理する際、簡単にいつもの料理にアクセントを付けることができます。冷や奴にのせたり、カレーに入れることもできます。幅広いお客様に受けるのでは」
と話している。