ウォルマートが「M&A」宣言 「日本ナンバーワン」に再度挑戦

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価格競争仕掛け、ライバル各社の体力を弱らせる?

   同社は、ウォルマートが世界に張り巡らせた商品調達網を活用することによるコスト削減効果を強調し、「一定の利益は確保できている」(野田CEO)と説明する。しかし、競合各社からは「あそこまで価格を下げる狙いは、あえて価格競争を仕掛けることでライバル各社の体力を弱らせるのが目的。ウォルマートにとって、日本で年間数十億円の赤字が出ても、蚊に刺される程度の傷みしかないだろう」(イオン幹部)といううらみ節が聞こえるのも事実だ。

   現在、ウォルマートが国内に保有する店舗は、西友を中心に340店舗弱。継続的に利益を上げつつ価格攻勢を強めるには、「最低でも2倍程度の店舗数に増やす必要がある」(業界関係者)と見られている。09年以来の価格競争で体力をすり減らす地方のスーパーはもちろん、全国チェーンを展開する最大手グループとの提携のうわさも後を立たず、今後2~3年はウォルマートの一挙手一投足に業界の注目が集まることになりそうだ。

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