首都圏マンション「復調」ムード 大型タワー、「億ション」売れる

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

進む在庫調整 安値物件も徐々に少なく

   いま人気マンションのキーワードは、立地のよさと希少性、安全性にエコだ。三井不動産が展開する単身者や子供のいない夫婦向けの「パークLUXE(リュクス)」は、山手線内の西麻布や白金、小石川などにあり、駅から徒歩約5分の立地とセキュリティにこだわったことで、女性を中心に人気だ。

   オール電化マンションも、「住宅版エコポイント制度」の導入で注目度が増している。「買うことを前提に物件を探している人は、ポイントが使えるマンションを選ぶでしょうね」と、不動産経済研究所・企画調査部の福田秋生部長はみている。

   一方、倒産業者の物件を「転売」する、格安のアウトレットマンションも減ってきた。加えて、在庫物件もかなり減ってきたことで、2009年夏ごろのように低価格物件がどんどん出てくるようなことはなくなってきた。

   ただ、残りわずかな在庫物件を売り切ってしまいたい業者はいる。東京・練馬の「グランリーオ石神井公園」では4000万円台から3000万円台に、約800万円を値引きするとチラシに謳っている。

   回復基調が広がってきたため、供給を増やしたいマンション業者は増えているが、金融機関の融資姿勢が厳しく、用地取得の資金が調達できないケースが出ていて、「価格は下げ止まり傾向で、さすがに1000万円は引かないが、早く売って次に取りかかりたい業者はいる」(不動産関係者)という。

   不動産経済研究所の福田部長は、「底は打ったとみています。都区部の供給がどこまで増えていくかが、今後のカギになるでしょう」と話している。

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