全国銀行の2010年1月の新規貸出金利の平均は年1.19%となり、前月比で0.148ポイント、前年同月に比べて0.187ポイント下がったことが、日本銀行の調べでわかった。日銀が2000年代前半に実施したゼロ金利政策によって記録した1.3%程度を下回り、過去最低の水準になった。金融危機対応で、政府や日銀がとった資金供給策が効いている。
短期金利は平均0.999%、長期金利は同1.386%となった。前月と比べると、短期金利の下落が大きく影響している。
一方、日銀は追加の金融緩和策に向けた検討を進めていく方向で、新たな施策が実施されれば、銀行の貸出金利もさらに低下する可能性がある。それによって、銀行の収益が悪化する恐れもある。