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メガバンクが消費者金融に「助け舟」を出した

   メガバンクの積極推進もあって競争が激化するカードローンだが、じつは消費者金融にとっても、メガバンクがカードローンを伸ばすほど収益アップにつながる。それは、三菱UFJの「BANQUIC」はアコムが、三井住友はプロミスが、みずほはオリコがそれぞれ保証会社になっているからだ。

   カードローンを申し込んでも、審査の段階で保証会社の保証が下りなければお金は借りられない。つまり「BANQUIC」でいえば、実質的に借り手を審査しているのはアコムというわけ。これであれば消費者金融には保証料が入るから、銀行のカードローンが伸びれば、おのずと消費者金融も儲かるという構図になる。メガバンクが消費者金融に、いわば「助け舟」を出した格好だ。

   とはいえ、消費者金融の「本業」である融資は伸びない。たとえば、三菱UFJ系のアコムの成約率は09年12月時点で34.7%。08年12月と比べて7.8ポイントも落ち込んでいる。審査の厳格化が原因だが、銀行と消費者金融の審査基準が「ほぼ同じ」(メガバンクの関係者)なのだから当然。このままでは、メガバンクの保証会社として食べていくことになりかねない。

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