協会HPに求人情報 大阪では就職説明会
深刻な事態に、日本公認会計士協会は09年からホームページに「求人情報」を掲載した。準大手や中小の監査法人や会計士事務所、一般企業の経理部門から寄せられる情報なので、採用人数も1~5人程度と多くはないが、一人でも多く就職できるよう支援する。同協会は、「かなりの関心をもって、アクセスしてもらっています」という。
また、監査法人や企業に参加を呼びかけ、就職説明会を開催。国家試験の合格者に情報提供を行うなどの対策を講じている。公認会計士協会近畿会はすでに、1月に就職説明会を実施した。
さらに間接的な支援として、合格者が受ける研修にかかる学費の無利子融資や、実務経験を補うための特別講習会の開催などに取り組み始めたところだ。
公認会計士を所管する金融庁は、すでに2010年度の合格者数を2000人程度に抑えることを表明しており、増員方針から舵を切る。同時に、6月にも新たな公認会計士制度のあり方について、考え方をまとめる方向だ。