「あまり気にしすぎるのもよくない」
一方、駒澤大学キャリアセンターも、ネット書き込みについては「学生から相談を受けることがある。離職率や労働条件を心配しているようです」と話す。必要以上に不安がる学生には、話半分に受け取るようにと諭すこともある。
「ブラック企業アナリスト」として知られている、人事コンサルタントの新田龍さんは「悪意ある書き込みもありますが、中には少なからず、働いている人が感じていることが反映されているものがあるのでは」という。その上で、就活生には「あまり気にしすぎるのもよくない」と指摘する。
人によっては必要以上に深刻にとってしまう場合もあるからだ。新田さんは「会社は本人にとって魅力的かどうかという観点で選ぶべきだ」とアドバイスする。たしかに残業が多く仕事がきつい職場もあるが、それに見合う賃金、地位、得られるスキル、人脈に魅力を感じる場合だってある。
「(ネット書き込みは)いくつかある情報の中の一つの参考にとどめておくべきです。自分が得たいものは何か、考えてみることをオススメします」