全国主要都市の地価下落が続いている。国土交通省が2010年2月24日に発表した地価動向報告「地価LOOKレポート」によると、1月1日時点の全国主要150地点の地価は3か月前と比べて、144地点(96.0%)で下落した。
下落率が3%以上の地点が前回調査の66地点から56地点に減ったものの、3%未満の地点が前回の81地点から88地点に増えた。景気の低迷による低調な土地需要とオフィスビルの空室率の上昇、賃料の下落による収益力の低下を背景に、依然として下落基調に歯止めがかからない。ただ、下落幅は縮小傾向にある。
3大都市圏では118地点のうち、113地点(95.8%)で下落。横ばいの4地点と、唯一の上昇地点はいずれも東京圏で、上昇地点は駅前に大型家電量販店が出店した池袋東口。地方圏では32地点のうち、31地点(96.9%)で下落した。横ばいは1地点。