料理をする時間が減り、まともに取り組めない?
程度の差はあるものの、「妻の料理がまずい」という男性が昔から多いのはなぜなのか。
プロを養成する辻調理師専門学校の企画部担当者は、
「本当に料理が苦手な場合もあるとも思いますが、必ずしも技術的な問題だけではないと思います」
といっている。
日本では昔から「うちの愚妻」という表現があるように、身内を謙遜する文化がある。反対にヨーロッパでは妻の料理は褒めるものなので、「まずい」という夫はいないそうだ。
また、夫が慣れ親しんでいる「お袋の味」と妻の料理を無意識のうちに比較している場合もある。核家族化が進んで妻と姑が同居する機会が減り、お袋の味が伝承されにくくなっているのでは、という見方だ。
辻調理師専門学校の企画部担当者は、
「毎日献立を考えて、料理をするのは大変なことです。働く女性が増えて、料理をする時間が減り、まともに取り組む時間がないという理由も考えられます」
と話していた。