ネットの世界でブームを巻き起こしている「ツイッター」がついにテレビドラマに登場することになった。さっそくツイッターで反響が広がったが、脚本家はツイッターを始めたばかりで、「大丈夫なのか?」という声もあがっている。
別名「ツイッタードラマ」といわれるのは、フジテレビが2010年4月から放送する連続ドラマ「素直になれなくて」。毎週木曜22時の枠で、瑛太さんや上野樹里さんなど演技力に定評がある若手人気俳優が出演する青春群像劇だ。
「流行りものにぱっと食いつきますね」
ストーリーは「ツイッターを通して知り合った5人が本当の友達・仲間になっていくまでを描く」とのことで、中野利幸プロデューサーは
「新しい時代の新しい感覚で作る青春群像劇を描きたい」
というコメントを発表している。ドラマの概要が2月23日に発表されると、さっそくツイッターで大きな話題となり、
「さすがフジテレビ、流行りものにぱっと食いつきますね」
「Twitterドラマ?それって仕事中につぶやくダメな大人達のお話?」
「リアルタイムでTwitter中継しまくる奴が出てくるぞ」
など、さまざまなコメントがつぶやかれた。
脚本は「ロングバケーション」や「ビューティフルライフ」などのヒット作がある北川悦吏子さん。恋愛青春ドラマの名手が描くということで期待が大きいが、ツイッターユーザーからは「大丈夫か?」と不安の声も上がっている。北川さんはそれまでツイッターを使ったことがないらしく、2月上旬に始めたばかりだからだ。
「ツイッター、よくわかりません(汗)」と脚本家
主人公の名前と北川さんの誕生日を組み合わせた「@halu1224」というアカウントが北川さんのものとみられているが、そこには、
「ツイッターってどうしたらいいの?よくわかりません(汗)」
「誰かがフォローしてくれると、お報せがメールに来るんだけど、それでパンクしてしまって、メールが使えなくなっちゃった。どうしたらいいの?」
という戸惑いの声が投稿されている。ツイッターよりもブログのほうが使いやすいようで、北川さんは2月4日付けのブログで
「ツイッターがどうしてもわからず 泣く泣く、またここに戻って来て こうして、更新しています」
と告白しているほどだ。ツイッターと似たサービスの「アメーバなう」にも挑戦しているが、こちらにも馴染めないようで、ドラマが発表された23日の夜に
「しばらくは、というか、永遠にかもしれないけど、ブログ専門で行くなう」
と宣言している。まだツイッターを使いこなしているとはとても思えないので心配だが、北川さん自身は
「ツイッターもなうも、よーくわかりました。今までの実践と取材で」
と強気の姿勢をみせている。そんな北川さんに、ツイッターユーザーからは
「ちょろっとブログ読んだけど、ネットに向いてなさそうな人だなぁ。アメブロのコメント承認(検閲?)があるという理由でブログに引きこもるのかぁ」
という指摘も出た。
ツイッターのドラマ化について、「Twitter社会論」の著者・津田大介さんは
「このつながりやすいTwitterで恋愛ドラマのキモであるすれ違いをどう表現するんだろう。まさか一人で連続postするやつのせいでタイムラインが占領され、鍵になる発言を見逃すとかそんな展開が……!Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ」
とつぶやいている。