政府は、2010年2月23日に発表した2月の月例経済報告で、景気の基調判断について、「持ち直しているが、自律性に乏しく、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある」と、7か月連続で据え置いた。
企業の生産活動や個人消費が持ち直しの傾向にあるとしながらも、それらが景気対策に支えられている面が大きいことや、失業率の高止まりなど雇用環境が厳しいことを理由に判断を維持した。また、輸出については1年1か月ぶりに、「緩やかに増加している」に下方修正した。輸出はアジアを中心に好調ではあるが、急激な回復基調が一服したことや、トヨタ自動車のリコール問題の景気への影響を心配している。