ケータイ経由なら「誰に届いているか」が分かる
従来もQRコードを使って番組ウェブサイトに誘導するといった試みは行われていたが、今回の実験ではさらに一歩踏み込んで、QRコードを広告企画に応用できるかをみるのが狙いとみられる。
IT業界に詳しいジャーナリストの井上トシユキさんは
「今や『部屋にいる限りテレビがある』という状況ですし、ケータイは普及しきっています。中高年もケータイも使い方を覚えてきているので、(テレビ局は)『幅広い年齢層を取り込める』と思ったのではないでしょうか。今後は、データ放送と連携しながら『ワンセグを見ながら注文する』といったことも出来るようになるのではないでしょうか」
と、テレビとQRコード活用の今後の可能性に期待を寄せている。さらに、
「これまでの視聴率・聴取率といった基準は、実は『誰に届いているか』が大ざっぱにしか分かりません。その点、ケータイ経由であれば、ターゲットに精密にリーチできるようになるのではないでしょうか」
と、マーケティングツールとしても有望だとの見方をしてもいる。