マックは病気で闘う子どもを「折り鶴」で支援
「子ども」への支援活動としては、たとえば、日本マクドナルドが公益財団法人を通じて1999年からサポートに取り組んでいる「ドナルド・マクドナルド・ハウス」がある。病気で入院する子どもに家族が付き添えるよう、全国6か所に設置した滞在施設で、このハウスの支援を目的とした社会貢献活動を実施している。
同社は09年秋から、この「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の知名度アップを狙いに「ハッピーおりづるプロジェクト」を展開。1月23日には、集まった26万4223羽の折り鶴の一部を用いて、ハウスに贈る作品を制作するイベントをマクドナルド20号府中店で実施。多くの子どもが作品をつくった。
制作された作品「羽ばたく願い」の贈呈式は2月21日、東京・世田谷にある「せたがやハウス」で行われた。
「せたがやハウス」は、「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の第1号施設で、子どもに高度医療を提供する国立成育医療センターと同じ敷地内にある。運営は約200人のボラティアと寄付で賄われており、09年にはここに入院する子どもたちの、約730の家族を支援した。
日本マクドナルドの岡野弘明CSR部部長は贈呈式で、「この作品は、ハッピーセットを購入していただいた人が折ってくれた、病気と闘う子どもたちとその家族に向けた応援メッセージ入りの折り鶴を使って描いてもらった。このプロジェクトは日本マクドナルド発の初めての試みで、取り組みを通じてマクドナルド・ハウスを知ってもらい、募金を寄せていただくことで社会貢献できればいい」とあいさつ。この地域でマクドナルドのフランチャイズ店を経営する竹内久雄さんは「折り鶴に元気な子どもたちの願いや思いが託されており、多くの共感を得られ、反響も大きかった」と、成果を話した。
作品は22日以降、他のハウスにも贈呈。また、「ハッピーおりづるプロジェクト」は今秋も実施する予定だ。