マナーやルールを誌面で取り上げる
そんな中で、鉄道雑誌「鉄道ファン」(交友社)は2010年2月17日、「編集部から読者のみなさまへお願いとお知らせ」と題する一文をホームページ上に掲載した。それによると、編集部は上記の騒ぎに対して、ショックを受け、危機感を深めたと書いている。
「線路内に立ち入ったり、他人の家屋や敷地に無断で立ち入っての撮影などは犯罪行為です」
同誌では読者からの写真投稿コーナーを設けており、ネット上と本誌で公開している。危険な行為や周囲に迷惑をかけて撮影されたと思われる写真は掲載しないと改めて記した。また、誌上では、鉄道写真を撮影する際に守るべきマナーやルールを取り上げる方針だと伝えている。その上で、「鉄道ファン」編集部はJ-CASTニュースに対して、今回のメッセージの意図について、こう話す。
「迷惑行為であり犯罪という認識を改めて示しました。ここ1~2年くらい、マナーやルール違反の悪化を心配していた矢先でもありました。もっとも、ほとんどのファンは理解していることなのに、ごく一部の人が危険行為をしているのが現状でしょう。そのせいで今後、撮影が禁止になってしまったら残念です。また万が一、ファン向けイベントがなくなってしまったら、寂しく思います。これを機に、ルールやマナーを再認識して欲しい」