「主人公のイメージに合わない」の声
矢吹丈役を山下智久さんが務めるかどうかについては、はっきりした情報はない。前出の芸能関係者は、こう言う。
「ジャニーズ側が、共演者について『それじゃできない』と難色を示して、いったん山P(山下さん)に決まったのが、保留になったと聞いています。しかし、たぶん主演は決まっていて、ぼちぼち発表になるのではないかと思います」。
また、ある大手芸能プロの幹部は、「山下さんの共演者を巡ってもめていたのは、聞いています。その後どこに着地したのかは、聞いていません」と言う。一方、ジャニーズ事務所では、取材に対し、担当者が外出中と答えるだけだった。
名作漫画の実写化を巡っては、主演に抜てきされたタレントが主人公のイメージに合わないなどと反発も根強い。若いジャニーズタレントが選ばれることが多いが、そのたびに、ネット上で物議を醸している。
「あしたのジョー」についても、一部で、山下さんにほぼ決まったと報じられると、ネット上で、異論を唱える書き込みが相次いだ。ミクシィコミュニティのトピックでは、反対する声がかなり多く、2ちゃんねるでも、「こうやってまた名作が潰されていくのか」「男臭さ感じない奴にさせるなよ」などと書き込まれている。
前出の芸能関係者も、映画が受け入れられるかどうかについては疑問を示す。
「山下さんらのジャニーズファンには、あしたのジョーをテレビで見た世代はいません。テレビ局は、放送外収入でやらないと食べていけないんでしょうが、どうなんだろう、映画として当たるのかな、とも思います」
ただ、山下さんについては、役作りをすればこなせるとみている。
「山Pは、バスケットボールのドラマで体を作っていました。原作漫画の主人公も筋骨隆々には見えませんし、役作りでボクシングの練習をすれば、問題なくこなせると思いますよ」