不況で検定料節約の動き? 受験者数に異変、明大がトップへ

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入試検定料収入「早大」46億円、「明大」34億円

   私大の検定料は1校あたり3万5000円が相場で、「高すぎる」といった批判は昔からある。

   大学が出す「資金収支計算書」を見ると、いかに検定料で儲けているかがわかる。明大は09年度の入試検定料収入が34億2923万9000円。別途、大学入試センター試験手数料が1418万1298円。早稲田大学は入試検定料収入が46億8757万3334円だった。

   不景気のなか、学生を確保しようと授業料を値下げする動きが出てきているが、検定料の値下げを実施している大学は少ない。

   大学通信の担当者は、

「愛知大学などが下げましたが、不景気対策として返済義務のない奨学金制度の充実を図る方が多い。授業料が払えないというケースが出てきていますから」

といい、検定料の値下げの可能性は低いようだ。

   一方、検定料を安く済ませようと、大学入試センター試験を利用した受験制度を使う志願者も増えている。センター利用の場合、検定料は1万5000円から2万円に設定されていて、センター試験の受験料は別途かかるものの、たくさん受けるならセンター利用の方が安くなるからだ。

   とはいえ、難関大の場合はボーダーラインが高く、早慶では9割以上を正解しなければ受からないと言われている。そのためセンター利用で出願したのはいいが、結果が芳しくなかったので、結局、3万5000円を出して一般入試にも出願する人がいる。受験のチャンスが増えた分だけ受験料がかさむという問題も起こっているようだ。

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