親子二世代で楽しめる「ヤッターマン」がハッピーセットに登場
一方、日本マクドナルドは1987年、ハンバーガーやドリンクなどに「おもちゃ」をつけ「お子さまセット」として売り出した。その後、「ハッピーセット」と名称を変えて発展し、今では年間で1億個以上を売り上げる人気の衰えない商品である。この数は実に、3~9歳の子供全員が一年に約10回買った計算になるという。
発売以来変わらず子供たちに支持されているハッピーセットについて、日本マクドナルドのマーケティング本部・須藤順一さんは、「おもちゃは時代の流行を取り入れ、子どもに喜ばれるキャラクターを選んでいます。また、おもちゃには『動き』を持たせるように工夫し、ボタンを押すと喋ったり、光ったり、走ったり。動きは忠実に見せるようにしています」と話す。
キャラクターに関していうと、昔はマクドナルドのキャラクターをあしらったものだったが、最近では子供たちに人気の高いアニメやマンガのキャラクターも取り扱うようになっている。ドラゴンボールやハロー・キティ、ドラえもん、ケロロ軍曹のキャラクターを使ったおもちゃも登場している。とりわけ人気があったのはポケモンだそうだ。
それだけではなく、「ハッピーセット」の安全性にも非常にこだわっているという。おもちゃの組み立てには「三角ねじ」を利用し、家庭用のドライバーでは分解できないようになっている。さらに、おもちゃが小さすぎて誤飲し、窒息しないようにサイズの基準を設けているほか、子どもが噛んでも割れない強度を保つ工夫をしている。
マクドナルドのハッピーセットは2010年2月12日から、ヤッターマンのおもちゃセットを売り出した。12日には4種類が、19日からはさらに4種類が登場し、全8種類が発売される。ラインナップには、ヤッターマン1号・2号(ガンちゃん・アイちゃん)やお仕置き爆弾の喋るおもちゃ、ヤッターワンやヤッターペリカンの動くおもちゃなどがある。アニメと同じ声優が吹き替えを担当しているなど、ファンにはうれしい工夫がされているほか、シールを貼って完成させるおもちゃもあり、親子で協力して作る楽しみも。3月4日まででなくなり次第終了する。価格は420円~490円。