服装の乱れやもの言いで議論を呼んでいたバンクーバー五輪、スノーボード・男子ハーフパイプ代表の国母和宏選手(21)が2010年2月18日、決勝に進出したものの、8位に終わった。ツイッターでは「国母よくやった」と健闘を讃えられているものの、2ちゃんねるでは相変わらず強烈なバッシングに晒され、評価は分かれているといった感じだ。
国母選手は18日(現地時間17日)、スノーボード・ハーフパイプに出場。予選では、安定した滑りで1本目、2本目ともに高得点を出し余裕を持って決勝に進んだ。
「マスコミや一部の人の批判にも負けずよく頑張ったと思う」
青野令選手も決勝に進出し、日本選手2人がメダル圏内に入った。しかし、国母選手は1回目、2回目の滑り、どちらも途中まではよかったが、最後の大技「ダブルコーク」で失敗。バランスを崩し、着地が乱れてしまった。
ハーフパイプでは、2回の滑りのうち、良かった方だけが評価される。国母選手は35.7点で8位だった。ちなみに、これまでの日本選手の男子ハーフパイプ五輪最高位はソルトレイクシティー五輪・中井孝治選手がマークした5位だ。
この結果に、ネット上では批判と評価が半々といった様子だ。メダルには届かなかったものの8位で一応入賞を果たした。ツイッターでは、
「国母はよくやった」
「態度や姿勢は評価できないが結果は出したじゃん」
「マスコミや一部の人の批判にも負けずよく頑張ったと思う」
と健闘を讃える書き込みが目立つ。国母選手の服装や態度は褒められたものではないが、そもそも「マスコミが騒ぎすぎ」という見方が多数のようだ。
若者の方が国母選手に批判的?
一方、2ちゃんねるでは引き続き強烈なバッシングに晒されている。決勝で2回とも転倒したことから「コケ母」というあだ名がつき、「コケ母クンはどんな顔して日本に帰ってくるの?」といったスレが乱立。入賞したことに関しても「入賞(笑) 擁護の最後の砦ですな」と散々ないいようだ。「若い奴ほど国母に批判的で年寄りほど理解あるぶって国母擁護だった気がする 最近の年寄りはDQNすぎ」というものもあった。
また、国母選手以外でネット中を大いに沸かせたのが、金メダルを獲得した米国のショーン・ホワイト選手だ。国母選手が失敗した「ダブルコーク」を決勝で連発。更に、超難度の新技「ダブルマックツイスト」も披露し、48.4点という圧倒的な強さで五輪2連覇を果たした。2ちゃんねる、ツイッター双方で
「ホワイト異次元w」「誰も勝てねーよ」
「スノボー知らない私でも感動!」
といった書き込みが殺到。「俺たちのショーン・ホワイトさんが優勝!」といったスレッドも登場している。
ツイッターでは、「国母選手の話題から初めてハーフパイプ見たって人がいるのなら、それはそれで良かったんじゃないかな。その流れでショーン・ホワイトの演技も見たのならそれはとても貴重な体験です」という意見もあり、国母選手が気になって競技を見始めたものの、思いのほか楽しめたという人が多かったようだ。