ビックカメラ「クソゲー」特集サイト 「開設後すぐ削除」の不思議

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   ビックカメラが「ク●ゲーオブザイヤー」という特設サイトを開設、すぐに削除してしまった。2ちゃんねるなどで話題になった「クソゲー」を紹介するもので、ビックカメラは削除した理由を説明していないが、ネット上では「メーカーから苦情がきた?」などと話題になっている。

   「クソゲー」とは「糞ゲーム」の略で、つまらなかったり、バグがあったりするダメなゲームのこと。ゲームを酷評する際に使われる言葉だが、そんな「クソゲー」を愛するコアなマニアもおり、ネットやゲーム雑誌などで度々話題になってきた。

2ちゃんねるの「クソゲーオブザイヤー」受賞作を紹介

ビックカメラの「ク●ゲーオブザイヤー」サイト。
ビックカメラの「ク●ゲーオブザイヤー」サイト。

   2ちゃんねるでは、2004年ごろから「クソゲーオブザイヤー」というイベントを開催。その年に発売されたゲームから、「いちばんクソだったゲーム」を決める祭りで、毎年大きな盛り上がりを見せている。

   このイベントに刺激されたのか、家電量販店のビックカメラが「ク●ゲーオブザイヤー」という特設ページを開設した。開設の日時は2010年2月10日から13日ごろだとみられる。サイト上部に「注目の衝撃作!? 今年も話題の『あの賞』に輝いたタイトルをご紹介!」と書かれており、09年の「クソゲーオブザイヤー」大賞受賞作「戦極姫」や、その他ノミネート作を紹介している。

   ネット上ではすぐに話題になり、2ちゃんねるやツイッターに書き込みが殺到。「こういう取り組み好きだw」と好意的に見るものもあるが、

「ネタだろうがクソゲーを売りつけようなんて精神は許せん しかも定価」
「ひでーことするな、ビックも…」
「作ってる人は普通に怒ると思うぞ」

といった厳しい見方がほとんどだ。

ビックカメラ、削除の理由明かさず

   こうした批判を受けてか2月13日夜、サイトページが突如削除されてしまった。削除の理由も明らかにされておらず、ビックカメラの広報・IR部も

「削除されているページについて、当社から特に申し上げることはございません」

と話すのみ。ネットでは「メーカーから苦情がきた?」「さすがに担当者は上司に怒られたのかなw」といった憶測が飛び交っている。

   ゲーム業界に詳しいジャーナリストは、

「やっている方は冗談のつもりかも知れませんが、今は昔に比べて開発費が十倍、百倍にもなっています。昔は作っている方も『クソゲー』と分かって作っていたりしましたが、今は言われて怒るメーカーもいるでしょう。それに、メーカーがビックカメラにゲームを卸しているわけですから、許可をとらずに勝手に『クソゲー』と紹介したのが不味かったのかもしれません」

と話している。

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