自民党に変わる第2勢力となる可能性まである
さらに遡れば、鳩山氏は離党を繰り返す「根なし草」のような政治生活を送ってきたといえる。1993年に自民党を離党したあと、新進党を経て民主党の結成に参加。その後、99年の東京都知事選では民主党を離党して臨んだが、石原慎太郎氏に敗れ、自民党に復党した。
そんな鳩山氏だけに、いつ自民党を飛び出してもおかしくない。「邦夫新党」について、テレビ朝日の三反園訓コメンテイターは情報番組「スーパーモーニング」で、
「舛添要一さんから同じようなことを聞いているが、舛添さんは『鳩山邦夫さんと渡辺喜美さんと組む可能性がある』と周辺に言っている。これは結構、現実味を帯びた話になる可能性があるのではないか」
と述べ、その可能性は十分にあると強調した。もし鳩山氏と舛添氏が自民党を離れた場合、どれだけの追随者が出るのか。その点について、三反園氏は
「少なくとも20人はついてくる。場合によっては、50~70人のもっと大きな勢力になるかもしれない」
と予想。自民党の支持率が春になっても上向いてこない場合には
「逆にこちらのほうが『新自民党』という形で旗揚げできるのではないか」
と、邦夫新党が自民党に変わる第2勢力となる可能性まであると指摘した。鳩山氏は『週刊現代』のインタビューのなかで、
「坂本龍馬のような、国家転回のための接着剤役をやってみたいという気持ちはあります」
と語っているが、鳩山氏も龍馬のように「脱藩」して大きな事を成し遂げられるか。