「一か八かの攻めに感動」 里谷多英ネットで賞賛の声

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   バンクーバー五輪・モーグル決勝で途中転倒し19位に終わった元金メダリストの里谷多英選手。新聞・テレビは上村愛子選手ばかり取り上げているが、ネットでは、「果敢な攻めに感動した」と賞賛する声が相次いでいる。

   バンクーバー冬季五輪2日目の2010年2月13日(日本時間14日)、フリースタイル女子モーグル決勝が行われ、日本からは4選手が出場した。

鬼気迫る滑りで強い印象残す

   メダルが期待されていた上村選手は4位で終わってしまったが、ネットで大注目を集めたのが里谷選手だ。

   予選を13位で突破。上位20名が出場した決勝では8番目に滑った。スタート後、第1エアを着実に決め、もの凄い勢いで加速。鬼気迫る滑りで五輪金メダリストの貫禄を見せたものの、第2エアでバランスを崩し着地に失敗、転倒してしまった。

   結果は19位と、他の日本人3選手より順位は下だったものの、この滑りは大きな話題になった。2ちゃんねるやツイッターには、

「里谷選手の果敢な攻めに感動した!」
「一発勝負に出た猛スピードの滑降と気魄。かっこ良かった」
「上村愛子よりも攻めまくってコケた里谷多英が印象に残った」

といった書き込みが殺到。「上位の滑りを見ると上村選手とは『迫力』が違ったように見える。里谷選手はそんな迫力があった」という分析も見られる。メダル獲得のため、リスクを恐れずに一か八かの勝負をかける里谷選手に興奮した人が多かったようだ。

「マスコミは里谷を無視しすぎ!」

   里谷選手は1998年長野五輪の金メダリストで、続く02年ソルトレークシティ五輪でも銅メダルを獲得。05年に酒に酔って暴れる不祥事を起こし、一時成績も低迷したが、08年の日本選手権では8度目の優勝を果たしている。戦績だけみると、日本選手の中では屈指の実力者だ。

   だが、新聞・テレビなどのメディアは上村選手を大きく取り上げるばかりで、里谷選手が前面に出てくることは殆どなかった。こうしたこともネットでは話題になり、

「マスコミは里谷を無視しすぎ!」
「マスコミは、何故、里谷多英を徹底的に無視するのか。おぞましささえ感じる」
「里谷出せ! 金メダリストが果敢に挑んで大転倒をどこかやれよ!」

といった投稿が大量になされている。

   里谷選手は、3月に福島県で開催されるワールドカップには出場する意向だという。しかし、2014年のソチ五輪を含めそれ以降は「まだ分からない」としている。

姉妹サイト