鳩山首相に「小沢乳離れ」説 「枝野行政刷新相」起用との関係

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   鳩山政権の目玉である「事業仕分け」を指揮する行政刷新担当相に、民主党の枝野幸男元政調会長が起用された。枝野氏は「反小沢」の急先鋒とされているため、その人事に鳩山由紀夫首相の心変わりをみる向きもある。鳩山首相は小沢一郎幹事長と距離を置こうとしているのか。

「反小沢」姿勢際立つにもかかわらず…

2010年春に「事業仕分け」第2弾を指揮する予定の枝野幸男行政刷新担当相
2010年春に「事業仕分け」第2弾を指揮する予定の枝野幸男行政刷新担当相

   鳩山内閣は2010年2月10日、枝野氏を行政刷新会議の担当大臣に起用することを持ち回り閣議で決定。これまで仙谷由人国家戦略担当相が兼務してきた鳩山政権の目玉ポストに、枝野氏が就任することになった。

   枝野氏といえば、テレビの討論番組でおなじみの民主党きっての論客として知られる。09年11月の行政刷新会議による「事業仕分け」では、仕分け人の取りまとめ役を担当。鳩山政権のイメージアップに貢献した。その点からすれば、行政担当相への抜擢は当然の人事といえる。

   その一方で、「反小沢」のイメージが強い枝野氏の入閣には意外感も伴う。小沢氏に対する東京地検の捜査が佳境を迎えた10年1月31日、枝野氏は

「一定の国民の皆さんの理解・納得が得られなければ、一定のケジメをつけていただかないと」

と小沢批判を展開。小沢氏の不起訴が決まった後の2月8日にも

「国民の大半が小沢氏の説明に納得していない。政治を変えるために身をひくことを含めてケジメをつけることが必要」

と発言し、幹事長辞任を求める姿勢を明らかにしていた。表立って小沢氏を批判する議員がほとんどいない民主党内にあって、その「反小沢」の姿勢は際立つ。そんな枝野氏を、なぜ鳩山首相はあえて起用したのか。

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