「立松さんのあの笑顔にもう会えない」 天野祐吉、加藤登紀子ら追悼書き込み

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加藤登紀子「突然の死に、呆然」

   歌手の加藤登紀子さんも9日、ツイッターで立松さんの死について「ショックです」とつぶやいた。09年11月にイベントで会ったばかりで、「突然の死に、呆然」。「立松さん、お疲れ様! てんごくでゆっくりしてください!」と書いている。

   若手人気SF作家の小川一水さんも、ツイッターで立松さんに関するつぶやきを投稿した。小川さん自身は立松さんと会ったことはない。だが、立松さんが「ジャンプ小説・ノンフィクション大賞」の審査員を務めていたころ、小川さんの作品を評価し、それがデビューのきっかけになったという。「恩人の一人」だといい、「ご冥福をお祈りします」と追悼した。

   ツイッターの一般の書き込みでも、「独特の語り口が耳に残っています。突然の訃報にびっくり」「62歳。まだお若いのに、残念」といったものが目立つ。余りに急な死に驚く人が多いようだ。公式サイトに掲載されている、立松さんの生前の日記を見てみても、最後の更新は09年12月30日で、死の少し前まで精力的に活動していたことが分かる。

   立松さんは1947年栃木県生まれ。早稲田大学在学中に『自転車』で早稲田文学新人賞を受賞。卒業後は故郷宇都宮で市役所に勤務。やがて文筆業に専念。80年に『遠雷』で野間文芸新人賞を受賞し、以来文芸界の第一線で活躍してきた。栃木弁の朴訥(ぼくとつ)とした語り口で知られ、「ニュースステーション」(テレビ朝日系)などテレビ番組にも数多く出演していた。2010年1月から体調を崩して入院、多臓器不全のため2月8日に亡くなった。

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