好感度1位は3年連続でソフトバンク
ソフトバンクモバイル広報によると、テレビCMは数週間に1本程度で新作が放映されているという。CM制作でとりわけ力を入れているのは「サービスを訴求する内容が簡潔に伝わること」だ。ストーリーは話の流れに応じて随時、企画されている。ちなみに土佐編の企画は、孫正義社長が時代を切り開いた龍馬の大ファンだったことも一因だったそうだ。
いずれにしても、一連のソフトバンクCMは人気が高い。CM総合研究所が2009年12月15日に公表した年間CM好感度調査「BRAND OF THE YEAR 2009」では、好感度1位は3年連続でソフトバンクモバイルという結果になっている。その理由は、なぜか――。
CM総研は「視聴者を飽きさせない工夫が随所に見られます。とりわけ、時事ネタの取り込みが上手い」と指摘する。たとえば、オリンピックの時期には競泳水着姿のお兄さんが登場し、オバマ大統領の話題にもすぐに反応した。前出の坂本龍馬もそうだ。その上、坂本龍馬を武田鉄矢さんが演じたように、ユニークな人材起用も目立つ。
「時間が経っても記憶に残りやすいところがあります。さらに、CMの中できちんと伝えたいことが盛り込まれているのは、効果としても非常に高いものがあります。説明調のCMは嫌われますが、ユーモアにのせてきちんと説明しきっているのが上手いと思います」
担当者の話では、3年という長期間にわたって、高評価が続くのは非常に珍しい、という。2010年1月のCM好感度調査も1位はソフトバンクモバイルだった。人気の衰えは全く見られず、この人気はしばらく続くだろう、と見ている。