中古住宅を買い取り、リフォームして販売
また最近は住宅メーカーが自社の中古住宅を買い取り、リフォームして販売するサービスも続々登場している。
積水ハウスは同社が建てた戸建てを買い取り、リフォームした再生住宅「エバーループ」の販売を07年に始めた。物件の買い取りを強化するほど好調で、2010年2月までに約70棟を販売した。
同社の広報担当者は、
「新築にこだわらないお客さんが増えています。特に30歳代で初めて家を購入する人に売れています」
といっている。
耐久性、耐震性、耐熱性を完備し、キッチン、洗面台、浴室の交換、ライフスタイルに合わせた間取りの変更といった最新のテクノロジーを取り入れた。建築物の骨組みと防水は10年間の保証が付いている。見た目は新築さながらで、目標価格は「新築の7割程度」だ。
ミサワホームも同社の中古住宅を買い取り、リフォームして販売する「住まいるりんぐシステム」を09年10月に導入した。ほとんどの中古物件に長期保証は付いていないが、同社は基礎、床、屋根などを20年にわたって保証する。アフターサービスも充実させた。
国土交通省は中古住宅の活用を促進するため、2010年度予算概要で初めてとなる「環境・リフォーム推進事業」に330億円を盛り込んだ。販売するだけではなく、建物検査の実施、住宅履歴情報の蓄積などを行う事業に対して助成を行う。中古物件市場はますます活性化しそうだ。