『THIS IS IT』の美人女性ギタリスト 「正統演奏」が30代以上世代にうける

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「女の子なのにおっさんみたいなギタリスト」

   一躍時の人となってしまったオリアンティさんだが、その演奏スタイルは極めて「正統派」だ。

   エレキ・ギターを弾くようになったのは、『哀愁のヨーロッパ』(1977年)で日本人にもなじみが深いカルロス・サンタナの影響だといい、ギターも同じポール・リード・スミスという高級メーカーのものを使用。インタビューでは、サンタナの演奏をビデオテープが伸びきるほど研究したと語り、ブルースをベースにした哀愁漂うフレーズや、弦を弾くピックの角度など随所に影響が見られる。

   その一方で、80年代のヘヴィメタル・バンドやスティーヴ・ヴァイといったテクニカルなものも聴くという。今回の『ビリーヴ』でも、90年代以降のミュージック・シーンでは余り見られなかった細かい速弾きや、右手指で弦を押さえる「ライトハンド奏法」など、熟練を要する技を難なくこなしている。

   そうした70~80年代直系の「王道」を行く演奏で、ネット上でも「女の子なのにおっさんみたいな速弾きギタリスト ギャップが超サイコー」「おっさんの世代にはこの古い感じがいい」といった声が目立つ。30代の音楽業界関係者(男性)も、オリアンティさんの曲をiTunesでダウンロードしたといい

「ワイドショーの『とくダネ!』にも出てましたよね。歌も上手ですし、女性であれだけ弾ければ大したものです」

と話す。女性のロック・ギタリストもいるが、「技巧派」となると近年は希だ。

「70~80年代のロックの影響がストレートというか、そのままの演奏ですよね。ひょっとするとダサくもなってしまうのですが、ルックスが素晴らしい。若者よりも30代以上の層にうけるのではないでしょうか。一発屋で終わる可能性も否定できませんが、今後も大物たちと共演していって欲しいですね」

と語っている。

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