世界初?決算発表会をユーストリームでライブ中継
ユーストリームは、個人が無料でライブ動画をネット配信できるサービスを運営しているベンチャー企業。サービス利用者は全世界で月間5000万人以上に達し、今後さらなる広がりが見込まれている。今回のソフトバンクの決算発表会もユーストリームで中継された。孫社長は
「決算発表をユーストリームでライブ配信するのは、おそらく日本では初めて。アメリカでもそういう話は聞いたことがないということなので、もしかしたら世界でも初めてかもしれない」
と顔をほころばせた。
思う存分、絶好調ぶりをアピールした孫社長だが、1年ほど前には週刊誌などに「経営危機説」も流れていた。そのことについては、孫社長自身が決算発表会で、
「昨年度はリーマンショックで世界の景気が非常に崩壊して、世界中の投資家や企業のみなさんが大変な不安に陥った状況だったので、ソフトバンクに対しても『経営不安説』なるものが一部メディアで騒ぎ立てられたりしたこともあった」
と言及したほどだ。株価もリーマンショック直後の09年10月に650円まで下落したほか、09年3月にも1100円台を低迷した。ところが、4月以降は右肩上がりを続け、10年2月には2400円台と3月時の2倍以上に達している。
ソフトバンクは2月4日から、新規契約の「学生とその家族」の基本料を無料にするキャンペーンを開始し、他社からの乗り換えを促す作戦に出る。ドコモとKDDIに対する追撃の手をゆるめる気は毛頭ないようだ。