消費者金融大手で三菱UFJフィナンシャル・グループのアコムは、経営体質を強化するために募集していた希望退職者が計画の550人(正社員の20%)に達しなかったと、2010年2月2日に発表した。応募者は408人、正社員の15%にとどまった。
対象者は、10年3月31日時点で年齢が36歳以上満59歳以下の正社員で、09年11月16日から12月25日まで募集していた。希望退職者には、通常の退職金のほかに特別退職金の加算や、希望者に対しては再就職の支援を行っているが、再就職先の確保など厳しい雇用環境を背景に尻込みした社員が多かったようだ。06年に行った希望退職では、応募期間の終了を待たずに計画に達していた。
なお、09年12月末までに確定している希望退職者に支払う特別加算退職金については、48億円を特別損失として計上しており、10年3月期業績予想にはすでに織り込み済みで、計画に変更はない。