「ジャスダックは出遅れ分を取り戻している感じ」
株価は今年に入って、まず東証1部やマザーズなどが先行して上昇。09年秋ごろから上向きはじめたIT関連株と、10~12月期に好調だった企業業績を先取りした動きが出始めたのが原因。前出のアナリストは「ジャスダックは東証1部などが先行して上昇したときの、出遅れ分を取り戻している感じ」と、慎重に話す。
ただ、東証マザーズがミクシィやグリー、サイバーエージェントといったIT関連株の動向に左右されやすいのに対して、ジャスダックはIT関連のほか、金融や鉄鋼・機械、化学、卸・小売りなど幅広く、その多くがニッチなマーケットで特色を出す企業だ。製造業には直接・間接的に円高の影響を受けやすい企業も混じってはいるが、そのバランスのよさが堅調さにつながっているのかもしれない。