小沢氏立件なら幹事長辞任 党内からも「批判」相次ぐ

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

小沢氏二度目の聴取を認める

   このような世論の動向は夏の参院選に悪影響を与えると考えられるため、危機感を抱いた民主党議員たちがようやく動き出したといえる。もう一つ、週刊誌などを中心に小沢氏本人の立件の可能性を書き立てる報道が続いていることもきっかけとなっているとみられる。

   週刊現代は1月末に発売された2月6日号で「小沢一郎逮捕へ、私はこう読む」と題して、田中角栄研究で知られるジャーナリストの立花隆氏と元東京地検特捜部長の宗像紀夫氏の対談を掲載。そのなかで、小沢幹事長が「師匠」である田中角栄元首相と同じ運命(=逮捕)をたどるのではないかという立花氏の見方を紹介している。

「角栄は76年の2月にロッキード事件が明るみに出たあと、4月に会見して疑惑を全否定したが、そのときの迫力はいまの小沢などと比べ物にならないほど凄まじかった。ところが、その角栄も3カ月後に逮捕されてしまう。私はいま、小沢の姿が、そのときの角栄にダブって見えて仕方ないんです」

   週刊文春も同時期発売の2月4日号で、「小沢一郎聴取 特捜部『極秘会議』をスッパ抜く」という特集を組み、

「国会に逮捕許諾請求をして、民主党議員でも認めざるを得ない証拠は、刻々と揃いつつある」

という東京地検関係者の言葉を引用した。

   週刊誌報道がどこまで真実かは不明だが、小沢氏が追い込まれてきたのは間違いない。

   一方、小沢氏は2月1日の定例会見で、前日に東京地検の再聴取を受けたことを明かした。

「都内で3時間あまり、いろいろな事項について説明を求められ、知っている限りの事実を包み隠さず申し上げた。内容は、先日(事情聴取が)行われたときとほぼ同じだ」

と説明。民主党内部から進退を問う声が出ていることについては

「私としては不正な資金は一切受け取っていないので、刑事責任を問われる事態は想定していないが、そういうことが仮にあるとすれば、その責任は重いと考えている」

と発言。小沢氏自身が初めて、幹事長辞任の可能性について言及した。

1 2
姉妹サイト