「A少年じゃないが切り刻んだ」 亀井発言に批判

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   亀井静香郵政・金融担当相が2010年1月29日のフリー・雑誌記者向け会見で口にした「神戸のA少年じゃないけど、純ちゃんが郵政を切り刻んだ」という発言が波紋を呼んでいる。「大臣として品位を欠ける表現」との批判が起きている。

「切り刻むのが趣味じゃなかったんだろうけど」

   亀井担当相は毎週2回、記者クラブ向けの「第1会見」とフリー・雑誌記者向けの「第2会見」を開いている。問題の発言は、第2会見で飛び出した。「日本郵政の分社化について、今後どのように処理していくのか」という専門紙記者の質問に対して、次のように答えたのだ。

「とにかくあれは、純ちゃん(=小泉純一郎元首相)が、神戸のA少年じゃないけど、切り刻むのが趣味じゃなかったんだろうけど、もう切り刻んで、明治以来の国民的財産を、有機的につながって協力しながらやってきた事業体を、もうズタズタに切っちゃったんですよ」

   このように小泉元首相が進めた郵政民営化・分社化路線を批判したうえで、マスコミ批判も付け加えた。

「これで半分くらいの郵便局が 3つに仕切っちゃって、お互いに行き来ができない、協力できない。そんな馬鹿げたことをやって民営化だと言ったわけでしょ。ガタガタになっちゃった。モラルも落ちるしね。それをマスコミがこうやって、いまでももてはやしているわけ。これを変えます。抜本的に変えますから。ちゃんとしますよ」

「不用意な言動が続いている」

   歯に衣着せぬ発言で知られる亀井担当相にしてみれば、一つのたとえとして神戸殺傷事件を持ち出したようだが、マスコミは「大臣として品位に欠ける発言と受け取られ、問題になる可能性がある」(共同通信)と批判的に報道。ネットでも、

「今すぐご遺族の方々に謝罪すべし」
「どうしてこんなことがいえるんだろうか?」
「例えがあまりにも酷過ぎる!!」

といった批判コメントがはてなブックマークに寄せられた。

   会見に出席していた記者の一人は

「亀井氏が問題の発言をしたとき記者がザワつくということはなかったが、不注意な発言ではあったと思う。最近の亀井氏は、BS放送で『国民の相当数が冷静な判断能力を持っていない』と言うなど不用意な言動が続いているので、マスコミに叩かれやすい状況になっている。人間である以上、失言は仕方ないともいえるが、ミスを重ねるのは良くない。失言が続くと、漢字の読み間違いの連続で叩かれた麻生前首相のようになりかねないだろう」

と話している。

姉妹サイト