「鉄骨飲料」に「メガネクリンビュー」 懐かしのヒット商品相次ぐ復活

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   1980年代から90年代にかけて人気を呼んだ商品が相次ぎ復活する。サントリー食品は90年代初頭に女優、鷲尾いさ子さんのテレビCMで爆発的にヒットしたカルシウム入りの特定保健用食品「鉄骨飲料」を3月30日にリニューアルし、再投入する。

   鉄骨飲料はバブル期の89年10月に発売し、90年に大ブレークしたが、近年はドラッグストアなどで細々と売られるだけだった。ヒット当時を知る30~40歳代の女性をターゲットに、カルシウムなどを増量して売り込みを図るという。

ピークの90年に1億6500万本を出荷する爆発的ヒット商品

   バブル末期の89年から91年にかけ、日本では「機能性飲料」と呼ばれた新商品のブームが起きた。「オリゴCC」(カルピス食品工業)、「鉄骨飲料」(サントリー)、「ファイブミニ」(大塚製薬)などが代表格だ。この中で鉄骨飲料は、モデル出身の鷲尾さんら「鉄骨娘」が風呂の中でコミカルに踊る斬新かつユニークなテレビCMを全国放映。このCMはバブル期の高揚感を反映したのか、底抜けに明るく、CM総合研究所の「好感度」調査で、90年、91年と2年連続でナンバーワンに輝いた。

   鉄骨飲料はこのCMが人気に火をつけ、ピークの90年には目標の300万本を大幅に上回る1億6500万本を出荷するなど爆発的なヒット商品となった。ところがブームが去ると出荷数は「坂を転がるように減少した」(業界関係者)という。その後、鉄骨飲料は95年に厚生省(現厚生労働省)の特定保健用食品になったが、往年の勢いは失せていた。

   しかし、サントリーが09年に20歳代から60歳代の男女を対象に調査したところ、「鉄骨飲料」の商品名を知っていると答えたのは52%と半数を超え、今なお認知度が高いことがわかった。当時のCM効果が今も残っているということらしい。また、特定保健用食品に対する認知度、信頼度が現在は高く、「かつての鉄骨飲料のユーザーが骨の健康を真剣に考える年代に突入した」(サントリー)ことから、骨粗しょう症が気になる30歳代から40歳代の女性をターゲットに2010年は1500万本を販売する計画だ。

姉妹サイト