財務省が2010年1月27日に発表した09年の貿易統計（速報）によると、輸出額は前年比33.1%減の54兆1827億円、輸入額は同34.9%減の51兆3749億円となり、差し引きで同36.1%増の2兆8078億円の黒字となった。黒字は2年ぶり。
輸出金額は、自動車（51.3%減）や鉄鋼（36.4%減）、半導体等電子部品（26.1%減）が大きく減少したのが響いた。輸入金額では、原粗油（53.5%減）や液化天然ガス（39.3%減）、非鉄金属（60.1%減）が減った。輸入金額の減少は7年ぶりのこと。
また、09年12月の貿易黒字は5453億円で、黒字が11か月続いている。自動車部品や半導体等電子部品、プラスチックなどが好調で、輸出金額は前年同月比12.1%増の5兆4128億円。輸出金額が前年同月を上回るのは、リーマン・ショックに見舞われた08年9月以来、1年3か月ぶり。輸入金額は石炭や液化天然ガス、鉄鋼が減り、同5.5%減の4兆8675億円だった。