「国の借金」の総額が2010年度末に973兆1625億円に達する見通しとなった。財務省が2010年1月25日、国会に提出した予算参考資料で明らかにした。「国の借金」は国債と借入金、政府短期証券を合わせた債務残高の総額で、過去最大。1月1日時点の推計人口(概算値)の1億2747人で計算すると、「国の借金」は国民1人当たり763万円に上る。 09年度末の見込みである900兆1377億円と比べて、73兆248億円の増加。原因は、国債の新規発行が過去最大の約44兆3000億円に上ることで、政府が景気を下支えするために大規模な財政出動を繰り返している。
なお、これとは別に地方自治体などが発行する地方債が約166兆円、「借金」としてある。