「レジ袋」のごみ袋使用禁止 静岡浜松市が4月から開始

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   静岡県浜松市が2010年4月から、スーパーなどで配布される「レジ袋」をごみ袋として利用することを禁止することにした。ごみの量を減らす狙いがあるが、利用者にとってはレジ袋がもったいないという意見も出ている。

   浜松市は2010年1月20日、市の広報誌「はままつ広報」で「レジ袋をごみ袋として使用することを禁止する」ことを4ページにわたる特集で案内した。使用できるごみ袋は「透明または半透明の45リットル以内のポリエチレン製の袋」とし、レジ袋は使用できない。ごみ袋の内装としての使用も原則禁止をうたっている。

レジ袋があるのにもったいない

   案内をしたのは二回目だ。2009年9月、広報誌配布に合わせて紙一枚のチラシを配ったが、このチラシは内容的にも不十分だったせいか、500件近くの問い合わせがあったという。

   浜松市資源廃棄物政策課は「大半が内容の問い合わせ――45リットルの袋しかいけないのか。指定のごみ袋はどこに売っているのかといったものでした」と明かす。もっとも、市民の中には「レジ袋があるのにもったいない」「うちではちょっとしかごみが出ないのでレジ袋で十分だ」と意見する人もいたという。

   なぜ、浜松市はレジ袋のごみ袋利用を禁止するのか。

   浜松市の試算によると、レジ袋を使わないことで、1年間にごみの量740トン、ごみ処理経費約2000万円、二酸化炭素排出量約3400トンを削減できると見込んでいる。集積所に持ち込まれるごみ半数には、平均3枚レジ袋が入っているといい、各家庭が必要分のごみ袋を利用することで、焼却するごみ量を減らしたい考えだ。

「無料に近いレジ袋のせいで、むやみにそれを使ってしまうことも少なくありません。必然的にごみ量が増えてしまうこともあります。内装の禁止をうたうのも、ごみ分別やゴミの減量への意識を高めるため。買い物時にも、(ごみ袋として使えなくすることで)レジ袋を受け取らない心がけにつながればと思います」
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