「みずほ」増資に踏み切るか 「ライツ・イシュー」案が浮上

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三菱、三井住友とも「これで増資は打ち止め」

   主要国の金融監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会(本部・スイス)は09年12月、銀行に対する自己資本規制強化について、完全実施までの経過措置を「十分に長期にわたり設ける」とした。しかし、金融危機で打撃を受けたみずほが、短期間で利益を蓄積して資本を厚くするのは難しく、近いうちに増資を迫られるのは必至だ。

   メガバンクでは、三菱UFJFGが09年12月に1兆円増資に踏み切ると、三井住友FGも年明け早々に普通株増資を宣言。三菱同様、最大9730億円の増資を実施すると決め、リーマン・ショック後の増資レースは2巡目に入った。三菱、三井住友とも、今のところ「これで増資は打ち止め」との姿勢を鮮明にし、希薄化のしわ寄せを受ける既存株主の顔色をうかがっているが、成長戦略不在の増資では、いずれ株主の信認を失い、株価低迷の形で跳ね返ってくる。みずほFGは株主への影響を見極めた上で、増資の時期や規模を詰める考えだ。

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