成海璃子さん主演による映画化も決定
日本テレビでも同様の書道大会「書道ガールズ甲子園」を実施している。2009年元日に放映されて以来、4回行われた。2010年元日は埼玉県の川口高校が3連覇を達成。番組を見た人はブログにこう書いている。「素晴らしく、まさに芸術だった」「『書』のレベルが高い」「一人で観ていたのですが、もう泣きっぱなしでした」
そして、今度は成海璃子さん主演による映画化も決定した。映画「書道ガールズ!!―わたしたちの甲子園―」は2010年1月18日~2月末、愛媛県四国中央市でロケが行われている。前出の愛媛県立三島高校が映画のモデルとなっており、同校の書道部員も登場。市は地域の活性に期待を寄せている。
書道パフォーマンス甲子園で審査委員長を務めた美術評論家で、書道ジャーナル主幹を務める小野寺啓治さんは、プロの世界では畳6畳とか8畳とか大きな作品があり、それを高校生もやるようになったとして、こう話す。
「パフォーマンスを楽しくやるのはいいことだと思います。でも、私は老婆心ながら、きちっとした文字、書の基礎はとりわけ大事にしてほしいと思っています。あんまりショー化しすぎるのも……という思いも実はあります。しかしながら、大きい筆を扱って文字を書き込むのは大変なんです。相当の練習が必要でしょう。それに、白い空間にバランスよく、それをいかに上手く配置するか――これには芸術性が問われます」