奈良に修学旅行生呼び込もう! 「平城遷都1300年祭」が起爆剤

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「せんとくん」ライセンス契約額も16億円超え

   平城遷都1300年祭は2010年1月1日、開幕した。大晦日から元旦にかけては、奈良県内にある4つの会場――東の青龍会場(室生寺)、南の朱雀会場(金峯山寺)、西の白虎会場(信貴山朝護孫子寺)、北の玄武会場(奈良公園)で、カウントダウンや開幕宣言が行われた。会場にはあわせて2万1900人が足を運んだという。

   一方、4月24日に公開される「平城宮跡メイン会場」は、完成に向け最後の工事に取り組んでいる。目玉となるのは、原寸大で復元される遣唐使船だ。平城遷都1300年記念事業協会事務局の担当者の話では、遣唐使船は3月中旬の完成に向け、現在は船底の骨組みが完成しつつある。2月には色塗りに入るといい、完成すれば、全長約30m、高さ15mに達する。甲板への乗船体験ができるので、見所の一つとなりそうだ。

   平城遷都1300年祭では1500の関連イベントも実施され、1年間で1200~1300万人の観光客が見込まれる。関西社会経済研究所は2009年、近畿2府5県の経済波及効果を1564億円と試算。とりわけ地元の奈良県は988億円とされている。人気マスコットキャラクター「せんとくん」のライセンス契約額も16億円を超えた。本人は年明け後、PRに追われているようで、公式サイト内のスケジュールを見ると、週末はイベント出演で大忙しのようだ。

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