民主党の村越祐民衆院議員(35)が、小沢一郎幹事長の辞任を求めて注目を集めている。同党の都道府県連からは、「参院選を戦えない」との不満も広がり始めた。しかし、選挙では小沢氏への依存が強かっただけに、辞任要求に呼応するまでには至っていないようだ。
ほとんどの民主党議員がダンマリを決め込む中で、一人反旗を翻したのが、千葉5区選出で当選2期目の村越祐民議員だ。
政治資金で不動産と批判、辞任求める
通常国会が始まった2010年1月18日、自らのブログで意表を突く決意表明をした。なんと、「小沢幹事長は自ら責任を取るべきです」と幹事長辞任などを求めたのだ。
村越議員は、小沢幹事長が説明責任を十分に果たしたとはいいがたいと述べる。例えば、「政治資金で、なぜ不動産を買う必要があるのか、私には到底理解ができません」。そして、小沢氏個人の問題が党全体の問題のように扱われ、小沢対検察でなく民主党対検察にすり替えられてしまったと言うのだ。
さらに、民主党ばかりでなく、国民にも迷惑をかけているとする。それは、国会で国民生活のために様々な議論をすべきところを、「政治とカネ」の問題で審議がストップしている状態だからだ。
政治家としての優秀さや貢献は認めるものの、現職議員を含む秘書ら3人が逮捕された事実は重いと指摘。国民への政治的・道義的責任があると結論づけている。
村越議員は、週刊文春の21日発売号でも、取材に対し、同様な意見を展開している。また、日刊スポーツでも19日に取材に答えており、返す刀で、一蓮托生を決め込んだ鳩山由紀夫首相のリーダーシップのなさを批判し、辞任を求めるべきだとしている。