人目避け、政財官界の客増える?
バブル期ごろから、向島は逆に、政財官界の利用客が増えていったようだ。
AERAの1996年12月9日号の記事「接待天国 官僚たちの隠れ家、向島でズブズブ」によると、新橋や赤坂の料亭が再開発で客足が遠のいた。その代わりに、格下だった向島が、都心から離れていて人目を避けられる点で80年代半ばから利用されるようになったというのだ。
政財官界からの利用が多いかについて、向嶋墨堤組合に聞くと、「昔からずっと変わらないだけですよ」と答えた。また、大久保隆規容疑者ら小沢一郎氏関係者の評判については、「それぞれのお店でのことなので、知りませんね」という。
遊郭だけあって、時には色っぽいお座敷遊びが繰り広げられていたようだ。AERAの記事によると、官僚接待が問題になった当時、宴会では「お座敷ストリップ」に近いこともあった。また、大蔵官僚が半玉さんの胸元にぐいぐい手をつっこんだりしていたところを、お座敷遊びに付き合った業界紙記者が目撃している。
そんな遊びが今でもあるのか聞くと、向嶋墨堤組合では、「そのようなことはこちらで言うことではありません」とのことだった。