中小規模の生産者は廃業するしかない?
もやしは原価構成比率の中で原料が占める割合が低く、200gあたり30円台で売られても利益が出ていたが、緑豆が08年より6割も値上がりした今、赤字になるのが目に見えている。
とはいえ、安さが売りのもやしを値上げしたら、売れなくなるという心配もある。
前出の大手メーカーの担当者は、
「値上げしたいのはやまやまですが、いろんな商品が下がっているなか、もやしだけが値上げされれば消費者が『割高感』を持ってしまい、売れなくなります」
と不安を隠せない。
イトーヨーカ堂では200gあたり39円で売っている。値上げの予定について聞くと広報担当者は、
「当社の企業努力により、現状価格を維持していきます」
と答えた。
体力のある大手はまだしも中小の生産者は廃業するしかない、とも業界ではささやかれている。