個人投資家が購入したい投資信託が、比較的リスクの大きい「新興国株式型ファンド」とリスクが相対的に低いといわれる「バランス型ファンド」に2極化しつつあることが、野村アセットマネジメントがまとめた「投資信託に対する意識調査」でわかった。
購入の意向は投資スタンスの違いにも表れており、「新興国株式型」は短期売買向きとし、「バランス型」についてはリスクが抑制されているため、長期投資に適していると投資家はみている。
投信を保有している投資家に、現在保有している投信のタイプとは別に、買い増し(追加)および新規購入したい他のタイプの商品を聞いたところ、新興国株式型を保有している投資家も、バランス型を保有している投資家も、多くが「新興国中心の海外株式型」を選んだ。半面、バランス型の人気も根強く、2極化しつつあることを示唆している。
たとえば、「バランス型」を保有している投資家のうち、今後「バランス型」を追加及び新規で購入したいと答えた投資家は8.8%。次いで「新興国中心の海外株式型」を買いたい投資家が8.3%を占めた。
また、投資信託に対するイメージは、相場調整を背景に「変動するもの」という印象が強くなったが、分散投資に役立つものとして定着している。なかでも、投信を保有している人にとっては、「投資信託といえば、長期分散、分散投資に適している」という意識が浸透している。
なお、調査は2009年10月8~14日に、インターネットを通じて実施した。回答者数は2069人。