横粂氏の発言を国体幹部が叱責?
さらに、小沢氏の政治的・道義的責任についても
「一定程度の責任はあると思っていて、政権交代に込められた期待を実現していくことの責任もあると思っている。そのどちらを優先していくかは政治家としての、党としての決断の時だと思っている」
と述べた。ただし、みのさんの
「民主党の若手の中からさ、『小沢さん、全部きちっと説明してくれ』というような意見とか出ないかな?」
という質問には、
「まだ新人議員同士で集まる機会もなかったので、本日(1月18日)より通常国会が始まって、若手の中での意見交換が進むと思う。でも、それより先に幹事長の方が、ご自身で応じていただけるものだと期待している」
と、やや歯切れが悪かった。
それでも、横粂議員の発言は、小沢幹事長に対して、説明責任を果たし、任意聴取に応じるように明確に求めるという点で、新人議員の中では際だっていた。
ただし、この発言は、民主党を刺激したようだ。
1月18日の国会対策全体会議では、山岡賢次国対委員長が、約140人の新人議員を集めて、地元有権者から献金問題について質問された際の「模範解答」を講義。この会議が終わった後、横粂議員の発言について「国対幹部が叱責する場面もあった」(1月19日、日本経済新聞)のだという。
横粂事務所では、この件について「事務所としては把握していない」と話しているが、叱責したことが事実であれば、民主党が「小沢問題」について、締め付けを強化していると言えそうだ。
ただ、この「締め付け」、本当に効果があるのかは議論が分かれそうだ。1月19日の産経新聞では、福岡8区で麻生太郎前首相に敗れ、比例区で初当選を果たした山本剛正衆院議員が、
「幹事長はやましいことがないのなら出るところに出て、検察の事情聴取を正々堂々と受けるべきだ。男なら男らしく、自分でケリをつけるべきだ。それが小沢幹事長らしさでもある」
と主張。今後も、新人議員から同様の声が相次ぐ可能性もありそうだ。